測量用語辞典

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対空標識(たいくうひょうしき)
撮影された空中写真と、地上との関係を明らかにするため、撮影の前に空中写真に写るよう、三角点などの位置のわかっている点に設置する標識をいう。矢羽状や四角が多いが、道路上の白い標識など、既設のものを使う場合もある。
大縮尺図(だいしゅくしゃくず)
縮尺が1/5000程度より大きい(分母が小さい)地図をいう。
だいち(だいち)
2006年1月宇宙航空研究開発機構(JAXA)により打ち上げられた陸域観測技術衛星の名前で、高度約692km、同じ軌道にもどってくる回帰日数は46日である。衛星に搭載されているセンサーは、(1)パンクロマチック立体視センサー(地上分解能2.5mのセンサーが35kmの幅で直下と前方、後方の3方向に観測しており、立体視が可能となり、2.5万分の1の地形図作成が可能とされている)、(2)高性能可視近赤外放射計2型(地上分解能10m観測幅70kmで、可視域3波長、近赤外1波長の観測)、(3)Lバンド合成開口レーダ(雲や植物の影響なく地上の観測ができる波長のレーダで、観測幅70km地上分解能10mで観測)の3種がある。データの一般提供は2006年10月から行われている。2007年の新潟県中越沖地震の際の合成開口レーダのデータを使った面的な地殻変動の解析など、世界の災害状況の把握、発展途上国での中縮尺図の作成などの利用が期待されている。
対地高度(たいちこうど)
広域の航空写真撮影の場合、地表の高さの差により写った写真の縮尺が異なってくるため、地域の平均的な高度を定め、その高さに実際に求める写真縮尺に応じた高さを加えた撮影の高度のことをいう。
ダイナミック測地系(だいなみっくそくちけい)
地殻変動にあわせ国家基準点の成果を常時変更をおこなう測地系をいう。わが国では地殻変動が大きいこと、電子基準点が全国に約1200点あり、常時観測体制ができていることなどから、研究がされている測地系である。ただ国家基準点の成果が毎年変わっていくと問題も大きいことから、世界測地系に改正された時点の国家基準点の成果である測地2000のデータ(1997年1月1日の値)を変更せずに地殻変動の補正を組み込んだセミ・ダイナミック測地系も研究されている。
第2原図(だいにげんず)
コピーなどにより地図等の製図原図を傷がつかないよう保存するため、日常の利用に供するための透明なポリエステルシートなどに複写したものをいう。
対標(たいひょう)
対空標識の略で、撮影された空中写真と、地上との関係を明らかにするため、撮影の前に空中写真に写るよう、三角点などの位置のわかっている点に設置する標識をいう。矢羽状や四角が多いが、道路上の白い標識など、既設のものを使う場合もある。
タイポイント(たいぽいんと)
空中三角測量において、撮影コース間の接合のため、コースの重複する部分に両方から明瞭に把握できるところを示した点をいう。一般には図化する写真(ポジフィルム)に点刻している。
多角測量(たかくそくりょう)
距離と角度を測定して位置を求める方法で、ただ1箇所の測定でなく、連続して数点の測量を行う場合の便利である。トラバー測量ともいう。
多角点(たかくてん)
多角測量により設置した基準点をいう。
WMS(だぶりゅえむえす)
Web map server interfaceの略で、位置情報を持った地理情報をインターネット上で共用できるようにするためのインターファイスをいう。このインターフェイスは2005年12月にISO19128として国際標準が制定された。今後この規格に対応したソフトウエアの開発や位置情報を持った地理情報データ整備が期待されている。
WGS84(だぶりゅじーえす84)
アメリカで使用されている世界測地系の名称である。日本で採用されている世界測地系は、ITRF94とGRS80楕円体ですが、WGS84の準拠楕円体とは0.1mmほどしか違わないためほとんど同じものである。
段彩(だんさい)
山の高さなど連続する状態を幾つかの段階に分け、各段階ごとに色をつけて高低や濃淡等を視覚的にあらわす手法をいう。

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地球楕円体(ちきゅうだえんたい)
地球の形に非常に近い回転楕円体のことをいう。2002年以降測量法でGRS80と呼ばれる回転楕円体を基に地球楕円体が世界測地系として決定されている。
地球地図(ちきゅうちず)
地球環境問題の解決のため、国土交通省が世界各国の測量機関に提唱して始まったプロジェクトで、地球環境の現状を把握するための1km2の精度の標高、土地利用、植生、交通網、行政界等のデータを、統一の仕様で作成している。2006年10月現在151ヶ国16地域が加盟し、平成12年11月より、日本を含め24ヶ国1地域のデータがインターネットで一般提供されている。
地上型レーザー計測(ちじょうがたれーざーけいそく)
レーザー光を使って複雑な対象物を高速でスキャンし、高精度で3次元的な計測をすることをいう。その機器をレーザープロファイラーともいう。計測現場に近づけない遠方や危険な場所、触れる事のできないもの等の計測にも適している。弊社でも遺構、道路の裏側、などの計測を行っている。
地図記号(ちずきごう)
地図に地表の事象を表示する場合使われる記号をいう。1/25,000の地形図の記号は日本の地図の基本となっており、大縮尺図の地図記号の基本は「国土交通省公共測量作業規程」に定められている。
地図混乱地域(ちずこんらんちいき)
登記所に備え付けの地図と現地の各筆の位置、形状が著しく異なっている地域をいう。
地図情報レベル(ちずじょうほうれべる)
数値地形図などデジタル化された地図でその位置や高さの精度を示すために使われることばで、アナログ地図の縮尺の概念と同じである。例えば地図情報レベル2500とは、アナログ地図で1/2500の縮尺の地図の位置と高さの精度があることを示している。
地図力検定試験(ちずりょくけんていしけん)
平成16年10月から、(財)日本地図センターが、地図の知識を豊かにし、地図を楽しく読み・使う力を養うために実施している試験である。年に2度ほど行われている。
地図力博士(ちずりょくはかせ)
(財)日本地図センターが年に1~2回行っている地図力検定試験で、96点以上上げた者及び1級認定を5回以上受けた者に与えられる称号である。
地籍図(ちせきず)
一筆ごとの土地について、境界、地番、地目の正確な測量を行い、その結果を1/250~5,000程度の地図に取りまとめたものをいう。
地籍調査(ちせきちょうさ)
一般には国土調査法に基づく地籍の調査をいい、基本的には市町村が事業主体となって進められるもので、一筆地調査と地籍測量に分けられる。
地物(ちぶつ)
(1)地図の表示で、道路、建物、河川、植生等の総称で、等高線等であらわされる地形に対比して使われる。(2)天然・人工にかかわらず、地上にある全ての物の概念のこと。現実世界に実在する物・現象・環境や実在はしないが適用業務上に仮想的に存在させるものも地物という。
注記(ちゅうき)
地図に表示される地名、名称、標高等の数値をいう。
中縮尺図(ちゅうしゅくしゃくず)
縮尺が1/1万~1/10万程度の地図をいう。
中心投影(ちゅうしんとうえい)
航空カメラに限らないが、3次元の状況をレンズを通して2次元の画像に投影することをいう。
鳥瞰図(ちょうかんず)
鳥の目から見たように、高いところから地表を見下ろした形で表現した図法である。
直接水準測量(ちょくせつすいじゅんそくりょう)
間接水準測量に対していう言葉で、水準儀と標尺で通常行なっている水準測量をいう。
地理空間情報(ちりくうかんじょうほう)
平成19年5月に成立した地理空間情報活用推進基本法では、空間上の特定の地点又は区域の位置を示す情報(位置情報)又は位置情報に関連づけられる情報からなる情報と定義している。
地理空間情報活用推進基本法(ちりくうかんじょうほうかつようすいしんきほんほう)
空間情報活用等推進計画の策定、基盤空間情報等の整備と積極的な提供、基盤空間情報の信頼性の確保、測位衛星によるサービスの確保などの基本を定めたもので、平成19年の通常国会で成立した法律である。
地理空間情報専門技術者(ちりくうかんじょうほうせんもんぎじゅつしゃ)
地理空間情報活用推進基本法の成立の見込みを受け、平成19年度から(社)日本測量協会が認定している資格である。19~20年度は今までの基準点測量1,2級、写真測量1,2級などの資格者に講習会と認定試験で認定される。
地理識別子(ちりしきべつし)
座標値でなく位置を示すものをいう。例えば、住所、郵便番号、建物名称、小学校区など位置を示すものをいう。これにより空間データの検索方法の多様化などが図られる。
地理情報システム(ちりじょうほうしすてむ)
自然、社会、経済等のデータを位置の情報を持たせて管理し、解析、利用するシステムをいう。GISと略して呼ぶ事が多い。
地理情報標準(ちりじょうほうひょうじゅん)
異なる地理情報システム(GIS)間で、地理情報を相互利用するために、データの交換方法を定めたものをいう。現在国際標準化機構(ISO)で国際標準案が作成されてきており、わが国でもこれに準拠して、国土地理院を中心に「地理情報標準第2版」が作成されている。政府で定めた「GISアクションプラン2002‐2005」でも、この地理情報標準を率先して使用するとされている。平成17年1月に、地理情報標準(日本工業規格JIS X 7100シリーズ)、地理情報に関する国際規格(ISO 19100シリーズ)の中から、実利用に必要最小限の部分を取り出して体系化した、地理情報標準プロファイル(JPGIS)が出されている。

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DEM(でぃーいーえむ)
Digital Elevation Modelの略で、数値地形モデルをいう。通常格子モデルをいうことが多い。
TS(てぃーえす)
トータルステーションと読むのが通常で、トータルステーションの事である。
DSM(でぃーえすえむ)
Degital Surface Modelの略で、数値地表モデルをいう。DEMが樹木や建物を除いた地表面の高さをいうのに対して、それらを含んだ高さのモデルをいう。
DM(でぃーえむ)
ディジタルマッピングの略で、空中写真測量等により、地形、地物というにかかわる地図情報をデジタル方式で測定し、コンピュータで数値地形図を作成する作業をいう。現在ではこれが主流となっている。
DMC(でぃーえむしー)
デジタル航空カメラ(Digital Mapping Camera)の略で、航空写真測量用のデジタルカメラである。今までのアナログ式の航空カメラと同程度の広さの写真のため、取得するデータ量が膨大となることなどから、写真を4分割して撮影しコンピュータで合成する方法などが取られている。
DTM(でぃーてぃーえむ)
Digital Terrain Modelの略で、数値地形モデルをいう。通常格子モデルをいうことが多い。
TP(てぃーぴー)
Tokyo Peilの略で、東京湾平均海面をいう。
ディジタルマッピング(でぃじたるまっぴんぐ)
空中写真測量等により、地形、地物というにかかわる地図情報をデジタル方式で測定し、コンピュータで数値地形図を作成する作業をいう。現在ではこれが主流となっている。
ディフェレンシャルGPS(でぃふぇれんしゃるじーぴーえす)
DGPDと省略して表示することもあるが、既知点から補正観測情報を携帯電話や無線で移動局に送信し、既知点と観測点とで同時に観測し、移動局の位置をリアルタイムで測定する方法をいう。精度は数mで、同じリアルタイム測定であるRTK- GPSより悪いが、測定機器は安く、安価に測定できる。
TIN(てぃん)
Triangulated Irregular Networkの略で、数値地形モデルの作成にあたって、地表を連続した三角形の格子でおおう方法をいう。直交格子を用いるのに比べ、三角形はすべて平面となり分かりやすいほか、等高線の設定は容易になるが、他の解析や表示の処理は複雑となる。
デジタイザ(でじたいざ)
図形上にカーソル等を使って、任意の点のXY座標を読み取る装置をいう。
デジタルマトリックスカメラ(でじたるまとりっくすかめら)
従来の航空フィルムによる撮影から、手持ちのデジタルカメラと同じ原理で航空機から撮影する方式の1方法で、地上解像度を従来のフィルムと同程度にし、しかもゆがみをなくすため、4つのカメラで同時に撮影し、画像をコンピュータで中心投影に合成する方式のカメラである。このデータはフィルムの撮影による写真のスキャナーによったデジタルデータ程度の精度になってきている。
デジタルモザイク(でじたるもざいく)
航空写真のロールネガやプリントした写真等からスキャンニングしたデータで、写真を張り合わせ1枚の広い写真図としたものをいう。写真ごとの色違いは、重なった部分で補正している。この場合高低差のないところではつなぎ目での位置のずれは少ないが、通常は写真ごとに若干のずれが生じるため、オルソ化して行うことが多い。
DEM(でむ)
Digital Elevation Modelの頭文字の通称で、数値地形モデルをいう。通常格子モデルをいうことが多い。
点刻器(てんこくき)
航空写真のポジフィルムなどに、立体視しながらタイポイントやパスポイントの位置を点刻する器械をいう。
電子基準点(でんしきじゅんてん)
国土地理院がGPSで常時観測している基準点で、全国に約1200点設置している。この点は、地殻変動の監視、各種測量の基準点として利用されており、2003年からはリアルタイムのデータの提供が行われるようになっている。
電子国土(でんしこくど)
数値化された国土に関する地理情報を位置情報に基づいて統合し、インターネット上で再現するもので、国土地理院が基図である1/25,000地形図を提供し、地理情報の作成者はその情報をこの地形図上で発信し、利用者は必要な情報を探し、目的に応じて加工し、利用するものである。平成15年から運用が始まり、平成16年11月の中越地震では公共機関等の地震被害情報等はこの電子国土にまとめられた。現在利用は無料で誰でもできるが、情報作成は、国地方の公共機関の他、教育機関、NPO法人に限られている。平成17年4月から情報作成も一般に広げられた。
電子国土webシステム(でんしこくどうぇぶしすてむ)
国土地理院が電子国土実現のために無償提供しているもので、地理空間情報をインターネットを通じて取得し、背景地図の上に重ね合わせて表示できるシステムである。
電子納品(でんしのうひん)
調査、設計、工事等での最終成果を決められたフォーマットにより電子データで納品する事をいう。国土交通省では、IT化の一環として全面的に進められており、業務ごとに、作成のための要領や基準が定められている。測量関係では、「測量成果電子納品要領(案)」が定められており、国土技術政策総合研究所のホームページからダウンロードできる。
電子平板(でんしへいばん)
従来の平板測量を発展させたもので、トータルステーションやGPSのデータをもとに、コンピュータソフトの図形編集機能を利用して地形図を作製すること、またはそのための機器をいう。
電子レベル(でんしれべる)
自動レベルを発展させて、標尺にバーコードパターンを採用し、レベルでそのパターンを認識し、高さを測定する水準儀で、1994年から公共測量等に使用されてきている。なおバーコードパターンはメーカによって異なっている。
点の記(てんのき)
三角点や水準点などの基準点の1点ごとに、点名、所在地、所有地の土地の所有者、選点年月日、付近の略図等基準点の記録を収めたものをいう。新田次郎原作の小説「剱岳<点の記>」の"点の記"もこの言葉である。

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東京湾平均海面(とうきょうわんへいきんかいめん)
測量法および施行規則では、わが国の高さの水準原点の数値は東京湾平均海面上24.4140mとなっており、わが国の高さの基準面となっている。
統合型GIS(とうごうがたじーあいえす)
総務省がその普及を指導しているGISで、地方公共団体内でのLAN等のネットワーク環境のもとで、庁内で共用できる空間データを一元的に整備・管理し、各部署において活用する庁内横断的なGISである。
等高線(とうこうせん)
コンターともいい、ある高さの水平面と地表との交線を地図上に示した曲線をいう。同じ高さ間隔にあらわす場合が多く、その線を主曲線、5本おきに分かりやすく太くした線を計曲線、主曲線では細かい地形が表せない場所にだけ主曲線の半分(場合によっては1/4も)の高さであらわす間曲線(補助曲線)がある。
トゥルーオルソ(とぅるーおるそ)
理想的なオルソフォトで、オルソ画像が航空写真の画像を地表面の高さの補正により正しい位置に移動して画像のゆがみを補正するのに対し、建物の屋上等地表面に高さを持った地物に対しても正しい位置に補正したものをいう。
道路基準点(どうろきじゅんてん)
国土交通省が平成14年度から始めたもので、ITS(高度道路交通システム)技術を活用した新たなサービスの提供として、従来の標高のみ計測していた道路水準点に代わり、緯度、経度、標高を計測したキロポストの金属標をいう。平成18年度からは、ICタグの設置も行われている。
道路水準点(どうろすいじゅんてん)
国道管理者(国土交通省地方整備局)が管理のために国道の路肩に、約1kmごとに設置している水準点で、金属標でできている。その点をキロポストという。平成14年度以降道路基準点に置き換わってきている。
トータルステーション(とーたるすてーしょん)
距離を測る光波測距儀と角度を測るセオドライトを組み合わせて同時に測量できる機器で、狭い範囲の高精度測量に一般的に使われている。
都市再生街区基本調査(としさいせいがいくきほんちょうさ)
都市部の地積調査を推進するための基礎的データを、国土交通省が平成16年度から毎年約100億円の予算で3ヵ年で整備する調査である。この調査は人口が集中している市街地で、現況測量結果図と公図の重ね合わせ図を作成するもので、(1)街区の官民境界等に関する資料の収集、(2)街区基準点測量、(3)公図の数値化、(4)データベース化の4作業が行われている。
独標(どっぴょう)
独立標高点の略で、単に標高点ともいう。地形図上で、山頂、峠、道路の分岐点などの地点に通常指示点(・)を示し、数値が添えられている。
トラバー測量(とらばーそくりょう)
距離と角度を測定して位置を求める方法で、ただ1箇所の測定でなく、連続して数点の測量を行う場合の便利である。多角測量ともいう。
トランシット(とらんしっと)
1地点から他の2点間の水平角と高度角を測定する機械をいう。国土交通省の公共測量作業規定ではセオドライトという言葉を使用している。

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