測量用語辞典

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SAR(さー)
Synthetic Aperture Raderの略で合成開口レーダと訳され、マイクロ波のレーダを対象物に照射し、その反射波を解析することにより、対象物の起伏や構造を明らかにするリモートセンシング技術である。一般のレーダと異なる点は、対象物の分解能を上げるためには、アンテナを大きくする必要があるが、人工衛星等では飛行する事で反射波を受けるアンテナを大きくしたと同じ効果を生み出している点である。この方法の特徴は夜間はもちろん雲があっても観測できる事であるが、分解能は人工衛星で10m程度である。
サイドラップ(さいどらっぷ)
空中写真撮影で、並行するコース間の重なり度合いをいう。一般に飛行コースからのずれや標高の高い山による重複度の低下が考えられるので、30%の重複度を取るように計画するのが普通である。
作図データ(さくずでーた)
数値地形図のデータを地形図等に表した場合、分かりやすいように、水平位置を転移したり、データを間断して重複を避けたりするなどしたデータをいう。真位置データに対応した言葉である。
撮影基準面(さつえいきじゅんめん)
航空写真撮影の際、写真縮尺を定めるため、撮影地域の平均的な標高を基に定める面である。
座標系(ざひょうけい)
地球上のある点の位置を統一的に数値で表すための系で、測地座標系と平面直角座標系に分けられる。測地座標系は、地球の形(回転楕円体)を決め、東京都港区麻布に設置された経緯度原点等をから求めた緯度経度であらわしている。これはすべて曲面であらわしている。しかし1/2500の地図など狭い範囲では平面としてあらわした方が測量計算を行うのに便利な事から、平面に投影しても誤差を1/10000以内に収められるよう東西130km以内を適用範囲とした19の座標系も設けて行っている。これが平面直角座標系である。
三角測量(さんかくそくりょう)
現在はあまり行われていない方法で、基準点の測量が、三角形の一辺と両角がわかれば他の二辺とその挟角が分かる原理で始まった事からつけられた名前である。光波測距儀を中心とした三辺測量やGPSによる点測量の時代であるが、測量法の施行規則などに名前は残っている。
三角点(さんかくてん)
本来は三角測量のための基準点であるが、従来からの慣習で、位置の基準点のことをいう。国家基準点には花崗岩の標柱又は金属表の下に、盤石が埋めてあり、標柱等が事故にあってもその位置に再現できるようになっている。
三角点網図(さんかくてんもうず)
地形図上に三角点を表示し、視通線を記入したものをいう。
三辺測量(さんぺんそくりょう)
基準点が構成する三角点の各辺の測量で、光波測距儀による測量をいう。

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GIS(じーあいえす)
Geographic Information Systemのイニシャルの略で、地理情報システムと呼ばれており、地図の持っている位置情報と、そこに存在している自然、経済、社会のデータを重ねあわせ、コンピュータを使って統計処理、管理、解析をするシステムをいう。
GNSS(じーえぬえすえす)
Global Navigation Satellite Systemsの略で、全地球航法衛星システムをいう。アメリカが運営しているGPS、欧州が進めているGALILEO、ロシアが再構築しているGLONASS、日本が打ち上げようとしている準天頂衛星等測位衛星の総称である。
GML(じーえむえる)
Geography Markup Languageの略で、地理マークつき言語という。地理情報システムなどで利用する空間データなどを記述するための言語で、国際標準化機構でISO19136として標準化されている。これによりさまざまな空間データを重ね合わせて表示したり加工することができるようになる。日本発の標準であったG-XML(JISX7199)が発展し統合化されている。
GCP(じーしーぴー)
Ground Control Pointの略で、人工衛星画像の正確な位置関係を調べるために測定する地上の点をいう。実際には、道路の曲がり角や家の角など人工衛星画像から確認できる点について、正確な地図やGPSなどの測量で位置の測定を行ない、これを画像全体で数点行い、誤差が最小になるよう計算している。
GPS(じーぴーえす)
Global Positioning Systemの略で、アメリカ合衆国が、航空機、船舶等の航法支援用として開発したシステムをいう。上空約2万kmに打ち上げられている24個の位置測定用の人工衛星から発信された電波が受信機に到達する時間によって位置を求めている。測定方法によって以下の四方法に分けられる。
(1)単独測位:1台の受信機で測定する方法で、10mの誤差で位置が決定できる。自動車や飛行機のナビなどに利用されている。
(2)相対測位:2台以上の受信機で2点間の相対的な位置関係を測定する方法で、リアルタイムではないが、100万分の1(2点間が10kmで1cmの誤差)の精度の測定が可能である。
(3)ディファレンシャルGPS、RTK-GPS測位:位置のわかっている基準局と、求めようとする観測点で同時に観測を行い、基準局で観測したデータを無線等で観測点に送信し、リアルタイムに位置を求められる。ディファレンシャルGPSは両点での単独測位で行い数m、RTK(Real Time Kinematicの略でリアルタイム測定)-GPSは両点で位相の観測を行い数cmの誤差で測定が可能である。
(4)リアルタイム測位システム:VRS(Virtual Reference Station 仮想基準点)方式、ネットワーク型RTK-GPSなどと呼ばれ、国土地理院が設置した全国約1000箇所の電子基準点と携帯電話等を使って基準点等を精度良く測定するシステムである。
SIMA(しーま)
Surveying Instruments Manufactures'Associationの略で、「測量データ共通フォーマット」といい、各種測量アプリケーション・CAD相互でのデータ交換を目的としたフォーマットである。
CPD(しーぴーでぃー)
Continuing Professional Developmentの略で、継続教育をいう。時代に則した技術の維持向上のため、測量関係でも日本測量協会等13の測量関係協会や学会の構成により、測量系CPD協議会が平成16年5月に発足し、測量技術者の継続教育等の登録等が行なわれてきている。
JSGI(じぇいえすじーあい)
Japanese Standards for Geographic Informationの略で、地理情報標準のことである。
JPGIS(じぇいぴーじーあいえす)
地理情報標準プロファイル(Japan Profile for Geographic Information Standards)の略で、平成17年1月に、地理情報標準(日本工業規格JIS X 7100シリーズ)、地理情報に関する国際規格(ISO 19100シリーズ)の中から、実利用に必要最小限の部分を取り出して体系化したものである。地理情報標準の実用版といえるものである。国土地理院では、GISの基盤となる空間データ、製品仕様書を作成する場合には、このJPGISに準拠して作成することを推奨している。本プロファイル、解説書等は、国土地理院のホームページからダウンロードできる。
ジオイド(じおいど)
静止している海水面が地表にも続いていると仮定した面で、それぞれの地点での高さの基準となる面である。これは地球内部を構成している物質による重力で水面の高さが異なってくるからである。
ジオインフォマチックス(じおいんふぉまちっくす)
測量の新世界を求める意味をこめて最近使われてきている言葉で、今までの単に計る測量から、地理情報システム、GPSによる世界的な測量、リモートセンシング、土地に限らず測量技術を使った各種3次元計測等技術は広がってきている。それに対応し英語でも今までのサーベイ(測量)からジオインフォマチックスやジオマティックスに変わってきている。なお直訳すると土地情報となる。
ジオコーディング(じおこーでぃんぐ)
住所や地名などを含んだデータをGISや地図上への表示に利用するため、緯度経度などの位置座標を与えることをいう。
GEONET(じおねっと)
GPS Earth Observation NET workの略で、国土地理院が所有している全国約1200点の電子基準点を1秒ごとにリアルタイムで連続観測するシステムである。大きな地震や火山活動があると、2~5時間後にその動きが1cm単位で公表されている。
子午線(しごせん)
地球の自転軸と観測地点を含む面が地表と交わってできる円をいう。
刺針(ししん)
空中写真上(一般には拡大写真)に、写真測量用の標定用の基準点の位置に針を用いて小穴を開けて示す事を言う。写真上に基準点が明瞭に写っていない場合には、道路の角など近傍の明瞭な点に指針し、基準点との関係の測量を行う。このデータは空中三角測量に使う場合が多い。また水準点の位置など、写真上に写らないものの位置を示すこともある。
磁針偏差(じしんへんさ)
磁気偏差ともいい、真北と磁北とのなす角度をいう。日本では大阪で真北に対して磁北が西に(西偏という)6度50分、神戸で7度、京都で7度10分など地域で異なり、北に上がるほど大きくなり、北海道では9~10度となっている。また時間とともにも変化しており、17世紀中ごろは東偏8度ぐらいに達しており、徐々に変化し、19世紀初めに西偏となり、現在でも西偏が進んでいる。
実体鏡(じったいきょう)
レンズ等を使った立体観測のための道具で、左右の目がそれぞれ異なった写真を拡大して見るようになっており、実体視が容易にできるようになっている。
実体視(じったいし)
写真測量や写真判読の場合、連続する航空写真を左右の目で直接または機器を使って左右の写真を独立して見ることにより、地表の3次元的形状を知ることができることをいう。
視通(しつう)
三角測量や距離測定などのときは、設置した測量機器から目標とする基準点などの見通しのことをいう。GPS観測のときは、設置したGPS観測機器の上方のGPS衛星の見渡せる範囲をいう。
自動レベル(じどうれべる)
ほぼ水平に設置された場合、自動的に水平方向に視準できるように自動補正のついた水準儀をいう。
磁北(じほく)
磁針のしめす北方向をいうが、日本全体では真北に対して西に5~10度偏っており、地域的に異なるが一般の北に行くほど偏りは大きい。近畿では6.5~7.5度程度である。
写真測量(しゃしんそくりょう)
写真を使って被写体の形状等を測量する技術をいい、地上の物体でも水平にしたカメラから角度を変えることにより測定はできるが、一般には空中写真を使った地図作成をいう。
写真地図(しゃしんちず)
数値写真を正射変換した正射投影画像を作成した後、必要に応じてモザイク画像を作成した写真地図データファイルで作製されたものをいう。平成20年3月に測量法に基づき国土交通省から告示された「作業規程の準則」で、従来の国土交通省公共測量作業規程での「写真図」から名称が変更された。
写真判読(しゃしんはんどく)
空中写真を実体視などして、大きさ、形、陰影、色調、きめ、模様などから写っている地表の情況などを分析し、情報を得ることをいう。
シャドースポット(しゃどーすぽっと)
航空写真撮影で、太陽と航空機(航空カメラ)と地物が一直線上にある時に、航空機の影が写らず、太陽光の反射光で航空写真上に明るく(白っぽく)写る現象をいう。
縦断測量(じゅうだんそくりょう)
道路や河川に沿った地盤高を測定し、縦断面図を作る測量をいう。断面図を作る測量は横断測量という。
17条地図(じゅうななじょうちず)
旧不動産登記法第17条で定められた登記所に備え付けるものとした地図をいい、国土調査法に基づき作成され、土地の区画および地番を明らかにした精度の良い地図をいう。なお2005年3月不動産登記法が改正され、この規定は第14条に移った。そのため14条地図または14条1項地図といわれてきている。
14条地図(じゅうよんじょうちず)
17条地図のことで、2005年3月不動産登記法の改正で、17条に規定されていた地図が、14条第1項に移ったので、このように呼ばれるようになっている。なお14条1項地図とも呼ばれている。
主曲線(しゅきょくせん)
地図の基本的な間隔を示した等高線をいう。1/2,500では2m、1/25,000では10mが主曲線の間隔となっている。
主題図(しゅだいず)
土地利用図、植生図や道路図など特定のテーマについて詳しく表した地図をいう。反対に多目的な地図を一般図という。
準拠楕円体(じゅんきょだえんたい)
緯度経度を決めるために定められた地球の形をいい、平成14年の測量法の改正では、この形の変更などで緯度経度の基準等の変更があった。
準則(じゅんそく)
測量法第34条の規定に基づき国土交通大臣が定める「作業規程の準則」をいう。この準則は昭和26年に定められていたが、平成20年3月に全面的に改定された。これはそれまでの「国土交通省公共測量作業規程」をベースとしつつ、地理空間情報活用推進基本法の制定等の社会情勢を踏まえた内容となっている。この結果、それまで「国土交通省公共測量作業規程」が実質的にこの準則の代わりをしていたが、これで本来の形になったといえる。
準天頂衛星(じゅんてんちょうえいせい)
山間部や都市のビル陰に影響されないようほぼ真上に人工衛星が見えるように軌道を決めた衛星を天頂衛星といい、日本では北緯35度程度にあるため約1/3しか天頂にない軌道しか描けないので準がついている。よって3個の準天頂衛星を併用することにより、常時どこでもGPSによる高精度の測位サービスの提供が可能となる。2009年に打ち上げが予定されている。
使用(しよう)
測量法第30条では、国土地理院で測量した基本測量の成果を使用して測量する場合をいい、承認事項であるが、適正な利用であれば承認されてきている。
小縮尺図(しょうしゅくしゃくず)
一般に1/10万より小さい縮尺(分母が大きい)の地図をいう。
触地図(しょくちず)
地図の画線、記号、注記(点字)等を紙面より突起させて作成し、指先で触れて認識できるようにした視覚障害者のための地図をいう。最近駅などに設置されてきている。
四六判(しろくばん)
地図特有の用紙の大きさで、A1版よりやや小さく、78.8×109.1cmの大きさをいう。
真位置データ(しんいちでーた)
数値地形図のデータで、水平位置の転移、間断などの処理を行っていない真位置を重視したデータで、地図の表現を重視した作図データに対応した言葉である。
迅速測図(じんそくそくず)
関東平野のほぼ全域について、明治13年から19年にかけて旧陸軍によって1/2万の縮尺で約1000枚作成された地図である。近代測量の基礎となった地図で、緯度経度の表示はないが、位置関係は現在の測量にひけをとらない精度を有している。フランス方式の彩色がされ、きれいな地図となっている。
真幅道路(しんぷくどうろ)
道路を地図上に表す場合、例えば1/25,000の中縮尺図では縮尺にあわせて表示すると細くなり見にくくなることから、2車線の道路は0.4mm、4車線の道路は0.8mmの幅に記号化して表示しており、このように表された道路を記号道路と読んでいる。これに対し、幅25m以上の道路についてはその幅を1/25,000に縮小して表示しており、このような実際の縮尺に応じた幅で地図上に表された道路をいう。1/2,500などの大縮尺図では、徒歩道を除き真幅道路で表されている。
真北(しんぽく)
地球の自転軸を延長した方向のうち北方向をいう。北極星の方向とは約1度異なっている。通常の地図の経線方向は厳密には異なるがほとんど真北である。1/2500以下の大縮尺図で利用される平面直角座標系で描かれた地図では、19座標系の原点では真北と一致しているが、他の場所では、ほんのわずかであるがずれている。
森林基本図(しんりんきほんず)
森林行政で使用するため作成されている地図で、主に1/5,000の縮尺で作成されている。

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水準儀(すいじゅんぎ)
レベルともいい、標尺と対で2点の高さの比高を精密に測定する機器である。なおトランシットとは異なり角度は測定できない構造となっている。
水準原点(すいじゅんげんてん)
測定された平均海水面(例えば日本の高さの基準となっている東京湾平均海面)の高さと関係つけられた基準点で、地盤の堅固な場所に設置されており、わが国では、国会議事堂近くの尾崎記念館の構内に設置されている。高さは、24.4140mとなっている。
水準点(すいじゅんてん)
水準測量により高さの与えられた点をいう。測量方法から一般には標高のみしか測定値がない。国土地理院の管理している水準点は、1等と2等があり、1等は主な国道沿いに2kmに1点の間隔で設置されている。御影石で作成されていたが、最近設置されているものは、金属標が多い。
スードライト(すーどらいと)
擬似衛星(Pseudolite)とよばれ、都市域ではビルの陰となってGPS衛星の電波を常時四個以上受信する事は困難であるため、ビルの上などに設置してどこでもGPS測量ができるようGPS衛星とほぼ同一の信号を伝送する装置をいう。現在は実験中である。
図化機(ずかき)
立体視のできる2枚の写真を用いて、等高線や道路、家屋、植生などを描画する機械である。写真測量が本格的に始められた1960年代は機械的に撮影状況を再現するナログ図化機であったが、1980年代からコンピュータを用いて再現する解析図化機が導入され、現在では、コンピュータ画面を偏向メガネで立体的に見て描画するディジタル図化機が主流となっている。
図化素図(ずかそず)
写真測量において地図を作成するときには、地物等を図化機のハンドルやマウスでなぞる事から手振れ等が生じ、また見たとおりの位置で植生記号等を表示した図が描かれる。この最初に描かれた図をいう。この図を基に、直線の地物は直線になどきれいな表示にしたり、植生記号は等間隔になど図式にあわせて地図が作成される。
スキャナー(すきゃなー)
写真のポジ又はネガフィルムに光で走査し、その透過光又は反射光を色分解して写真画像をデジタル化する機械である。
図根点(ずこんてん)
平板測量などで地図の作成を行う場合、地域全体での地図の精度を保持するため、地域全体にあらかじめ設置して位置と高さを測定した点をいう。平板測量の場合、5cmに1点必要だとされている。
図式(ずしき)
地図に表示する記号や文字等すべての事項を定めた規程をいう。測量法に基づき平成20年3月に国土交通省から告示された「作業規程の準則」の付録7では、「公共測量標準図式」が定められており、大縮尺図の図式の基本となっている。
スタッフ(すたっふ)
水準儀と一体になって高低差を求めるための1~3mくらいの物尺で、標尺ともいわれている。
スタティック法(すたてぃっくほう)
GPSの測定方法の基本で、観測点にGPSを設置し、位置の測定を行う方法をいう。観測点での観測時間の長さで精度が左右され、基準点測量では観測時間は60分以上を標準としている。
ステレオマッチング(すてれおまっちんぐ)
一対の実体写真を数値化して、コンピュータで同一点の検索を自動的に行い、実体写真の三次元的な位置を求める手法をいう。
スパゲッティ(すぱげってぃ)
座標の羅列で表現された空間データで、個々の空間データがネットワークや面などの構造関係を持たないデータをいい、スパゲッティデータとも呼ばれる。スパゲッティが皿に盛られた状態から、整理されていない状態を表すことから転用された。反語として構造化または構造化データがある。
SPOT衛星(すぽっとえいせい)
フランスが1986年に打ち上げた地球観測衛星で、地上分解能2.5m(白黒)、10m(擬似カラー)で実体視できるようデータの取得ができ、地球一周101分で同じ軌道には26日目でもどる。現在までに5号まで打ち上げられ、活用されている。値段は100km2単位で15万円である。
3D(すりーでぃー)
Three Dimensionsの略で、三次元のことである。写真測量やレーザースキャンなどによる計測で、地形や複雑な構造物などを計測し、3次元的に表示することが簡単にできるようになってきている。
スリーラインスキャナー(すりーらいんすきゃなー)
主の航空機に取り付け、前方、鉛直、後方の3方向に取り付けられたCCDカメラを使って、同時に3方向の画像がデジタルを取得する機器である。これにより同じ地点が連続的に角度を違えて撮影できる事から、地上の3次元的把握が容易にできる。東京大学生産技術研究所で作成したものは、地上1kmからの撮影で、解像度水平方向で10cm、高さ方向で20cmの精度となっている。

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正射写真(せいしゃしゃしん)
航空カメラによる空中写真は、完全に鉛直方向では撮影できず、また中心投影のため写真の周辺は中心部分との比高差により位置がずれる。そこでその位置の補正を行い、写真画像を正しい位置に補正したものをいう。オルソフォトまたは単にオルソともいう。
整飾(せいしょく)
地図の図郭外に記載している図名、縮尺、凡例などの地図及び地図記号等の説明で、地図の利用を手助けするものをいう。
製品仕様書(せいひんしようしょ)
公共測量作業規程に代表されるような、作業工程、使用する機器、検査方法等を規定し、成果品の品質を担保する仕様書ではなく、空間データ(地物)の定義と品質のみを提示し、作成方法を問わない仕様書のことをいう。成果品の空間データに対しては、提示している品質を満たしているか品質評価が行われる。
セオドライト(せおどらいと)
1地点から他の2点間の水平角と高度角を測定する機械をいう。トランシットと区別なく使用している。
世界測地系(せかいそくちけい)
国際間で共通に用いる地球上の位置の座標系をいう。平成13年に改正された測量法でも、測量の基準は世界測地系で行うこととなり、そのための基準が定められている。
接合写図(せつごうしゃず)
都市計画図のような何枚かに分けて作成する場合、隣接する部分をスムースにつなぐため、先に作成された方の図のほうから後に作成する方に、1~3cmにわたり余分に作成してわたす図をいう。
セミ・ダイナミック測地系(せみ・だいなみっくそくちけい)
国家基準点の成果を変えずに地殻変動による基準点の移動の補正を組み込んだ測地系をいう。わが国では地殻変動が大きいこと、電子基準点が全国に約1200点あり、精密な常時観測体制ができていることなどから、研究がされている測地系である。現実には世界測地系に改正された時点の国家基準点の成果である測地2000のデータ(1997年1月1日の値)以降の地殻変動を取り除くもので、新しく観測されたすべての基準点の成果は、時間のデータも持ったものとなる。
選点(せんてん)
新しく基準点を設置する場合、測量に先立って、視通、土地借用の可能性、地盤の安定などを考慮して設置場所を選ぶ事をいう。
前方交会法(ぜんぽうこうかいほう)
位置のわかっている2個以上の点から、求める点に方向線を引いて位置を求める方法をいう。

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総描(そうびょう)
地図の編集において、縮尺上の制限から必要度に応じて細かいもの、密集したものを大づかみに捉えて簡略化して表示することをいう。例えば密集市街地において、家を一軒毎は描けないので、街区全体に斜線を描くなどの表示をいっている。
測Q(そっきゅう)
測量成果の質(Quality)の確保と電子納品の推進を目的とした地形測量の精度管理を支援するソフトで、(財)日本測量調査技術協会が販売している。
測地成果2000(そくちせいか2000)
平成13年(2001年)の測量法の改正で基準点の成果が世界測地系に変更されたが、そのために定めたすべての国家基準点の成果をいう。1997年1月1日時点の成果である。
測定誤差(そくていごさ)
測量には測定誤差が必ずあるが、その発生原因から、理論的誤差、機械誤差、個人誤差、偶然誤差に分けられる。
測量士(そくりょうし)
測量法第48条に規定されている国家資格で、基本測量又は公共測量を行う場合、計画を策定し又は実施するのに必要な技術者である。
測量士補(そくりょうしほ)
測量法第48条に規定されている国家資格で、基本測量又は公共測量を行う場合、測量士が策定した計画に従い測量に従事するのに必要な技術者である。
測量の日(そくりょうのひ)
測量や地図の重要性について多くの人に理解されるよう、平成元年に6月3日と制定され、それ以降毎年関係団体により多くのイベントが行なわれている。6月3日は、「測量法」が昭和24年6月3日に公布されたことに由来している。
測量法(そくりょうほう)
昭和24年6月3日に成立した国や公共団体の実施する土地の測量の基準及び実施に必要な権能を定め、測量の重複を除き、測量の正確さを確保し、測量業の健全な発展などを目的としている。平成14年4月に改正され、測量の基準が日本測地系から世界測地系に変更となった。

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